toogee's blog - 2020.03.16 -

☆娘の卒園式

コロナウイルスの影響により、早い段階で娘の通う幼稚園での卒園式が中止となりました。

仕方ないという思いで大人は割り切れますが、娘が実際のところどのように理解しているのかなかなかわかりません。

そんな状況の中、ママ友情報で自分のところの子どもがおかしなことを言いだしたとか、突然幼稚園の友達と遊ぶんだといって一人遊びを始めたりという情報が入りだします。

卒園式や卒業式が中止と言われながらも、連日放送される制限付きでの卒園式や卒業式を行ったという情報は、親御さんたちにとって、何もしてもらえていない娘の通う幼稚園に対して、少しずつ不満と疑問が募っていきました。

同じ幼稚園の他の親御さんも同じ気持ちだったらしく、幼稚園への直談判や、保護者会への相談が後を絶たない状況になっていきます。

親御さんたちの訴えに対して、幼稚園も個別の卒園証書授与式という形で実施することを決定してくれました。

☆卒園証書授与式

いよいよ卒園の日になりました。

娘は、いまいちピンときていません。

それも仕方がない話で、政府が休園、休校をしてほしいと声明を出した翌日に突然、

「今日で幼稚園は終わりです。卒園式もできません。」

と言われて、泣きながら帰ってきたような感じです。

そんな感じでも、正装して出かけるとなったら、何があるんだろうとわくわくな様子がうかがえます。

指定された時間には幼稚園に到着します。

ここから不思議なシステムの卒園証書授与式が行われます。

まず、ドライブスルー方式で、各家庭が指定された時間に幼稚園の入り口前に車を止めます。

そこから、直結で体育館まで子どもと保護者１名の二人だけが靴も履き替えずに入っていきます。

お出迎えは、幼稚園の先生方全員でしてくれたのですが、全員が壁につくぐらいに距離を取っていて、握手なんかもとうていできない距離感です。

おめでとうの声はかかるのですが、遠すぎる距離に違和感を感じながらも体育館へ向かいます。

体育館につくと園長先生と担任の先生がお出迎えをしてくれますが、他の先生方と同様に、なかなかに離れた位置に立ってのおめでとうにさらに強い違和感を覚えます。

花がきれいにおかれているのですが、部屋を飾るためではなく、園児と先生が接触しないために置かれた境界線の役目をしています。

卒園証書が読み上げられ、声を掛けられて、娘は喜ぶのですが、卒園証書は手渡しではなく、中央におかれた台から、園児が一人で持っていくスタイルです。

そんな練習もしていないので、子ども達はとまどいんがらも指示通りに動きます。

卒園証書をもらったら、そのまま写真撮影ですが、マスクを外すことは許されず、お世話になった先生方との写真もNGです。

入場してから、５分程度で授与式が終わり、そのまま誰とも接触することなく、次の方へバトンタッチです。

娘の卒園イベントはこれで終了です。

泣かれた親御さんもいらっしゃるようですが、ほとんどの方は、不満しか覚えていません。

そりゃあそうです。

こんなやり方、子どもたちが感染者で先生たちに菌を移さないためにされているようでものすごく気分が悪くなりました。

本当にお世話になった幼稚園で、多少問題があっても、それを簡単に超越するくらいに子どもたちも親御さんも先生たちも頑張って取り組んで成長できた幼稚園生活をおくれて、いよいよ卒園するだけだとなった最後の最後で子どもたちへの愛情を全く感じないやり方にほとんどの親御さんは悲しみしか覚えなかったとみんな口にしていたそうです。

なぜ、こんなに不満があるかというと、隣町に同じ系列の幼稚園があるのですが、そちらでは卒園式がちゃんと行われ、涙涙で感動の卒園式が行えたそうです。

ちなみに同じ系列のため、娘の幼稚園の園長先生も参加しています。

私立の幼稚園のため、法人等の決まりである程度の制限があることは、みなさん理解していました。

同じ系列の幼稚園で地域的にも遠いわけではないところで、ここまで差があることを卒園証書授与式が行われる前に全員が情報を共有していたため、卒園式をどうするかは、園長を始め、その幼稚園で取り決められたことでしかなかったことなので、誰も納得できなかったのです。

子どもたちが整理をつけられたのならば、それで納得したいと思っていますが、本心がどうなのかは、聞くことも場合によっては酷になるかもしれないので、とりあえずはここで打ち切りたいと思います。